昨今首都圏に多発傾向にある
トクリュウ「匿名・流動型」犯罪とりわけ高齢者を狙った緊縛強盗事件について筆者の経験(在外公館勤務、治安機関)を踏まえた対処方法をシリーズものでお伝えします。
トクリュウ型犯罪は、その犯罪傾向、手口が従来型の犯罪とは一線を画す全く新しいタイプの犯罪です。
指示・命令を下す者は「織田信長」「ルフィ」などの匿名を使い、その通信手段としては秘匿性の高い「テレグラム」「シグナル」などのSNSを使って実行犯に細かな指示を与えます。
実行犯の募集は通常のアルバイトサイトなどに何気ない募集広告を掲載して、そこから「一本釣り」でメンバーを集めます。
その誘引文句は
◎ 短時間多額の金が稼げる
◎ 荷物を運ぶだけ
◎ 一回5万円
などの高額バイトの文字が踊り応募者の関心を引き、その後身分証を提出させて応募者が怖くなって逃げようとしても逃げられないよう担保します。
これまで検挙された被疑者は、ほぼ全員が当面の金に困って行く先もなく「一度で多額の報酬を得られるなら」と安易な気持ちで足を突っ込む者が殆どです。
他方で、強盗事件はひき逃げ事件と同様警察による検挙率が80-90%と非常に高い数字をキープしており、かつ法定刑が
◎ 強盗殺人:無期懲役または死刑
◎ 強盗傷害:無期懲役または6年以上の懲役です。懲役の上限は20年なので、無期懲役か6~20年の懲役が科されます。
つまり、「割に合わない」犯罪なのに単純思考の応募者が後を絶たないというのが現状です。
これに関して、警察庁刑事局長が
「闇バイト」ではありません。これは立派な犯罪です。何かあれば警察に届け出てください
などと「ぬるい」言い方で犯罪抑止を呼び掛けていますが、これは全く効果が期待できないでしょう。
警察当局がやるべきことはただ一つ
アンダーカバー(潜入捜査)
による指示・命令者の摘発に他なりません。
警察もいい加減時流に乗った斬新かつ革命的な捜査方法を編み出さないと時代に乗り遅れることは必至です。
ハマスの幹部やヒズボラの指導者(ナスララ師)を殺害したイスラエルの情報機関モサドは、かねてより
アバター
を使って敵組織にスパイとして送り込み、敵組織の動きをつぶさに掴んで暗殺したことはあまり知られていませんが、このようなアバターを使った手法であれば潜入捜査員の生命身体の危険は回避されるので、警察は直ちにアバターを使った捜査方法に着手すべきです。
次号からは犯罪企図者からどうやって身を守るかについて詳しくお話してゆきます。
次号につづく。

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